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今日は仁狂高校サッカー部の練習試合である。
しかし、当日は2人しか来なかった。
竜夫(キャプテン)「よし!今日は絶対勝つぞ!」
蛇夫(副キャプテン)「勝つぞー!」
2人で頑張ったが、あっという間に10点取られた。
30分後に鼠夫(部長)がやってきたが、その後も10点取られた。
結果は122‐0で、仁狂高校はいつも通りの惨敗だった。
しかし、当日は2人しか来なかった。
竜夫(キャプテン)「よし!今日は絶対勝つぞ!」
蛇夫(副キャプテン)「勝つぞー!」
2人で頑張ったが、あっという間に10点取られた。
30分後に鼠夫(部長)がやってきたが、その後も10点取られた。
結果は122‐0で、仁狂高校はいつも通りの惨敗だった。
3人は反省会を開いた。
竜夫「やっぱり、人数が少ないと思うんだよ……12人いるんだから、全員来ればたぶんもっとまともな試合になるよ」
蛇夫「そうかな。俺は、実力不足だと思うけど」
鼠夫「俺も実力不足だと思うな。もっと練習しよう」
そして次の月の練習試合。
竜夫「勝つぞ!!」
猪夫(パシリ)「勝つぞーーー!」
当日は2人しか来なかった。
始まってみたら、やっぱり駄目だった。
思いついて、2人でキーパーをやってみたが、駄目だった。
試合が終わったあとに、蛇夫が来た。もちろん駄目だった。
3人は反省会を開いた。
竜夫「練習したのに駄目だったな……。やっぱり、人数が少ないのが敗因だ。
練習ではうまくできてるんだから、全員来ればきっといけるって」
蛇夫「竜夫、お前はそんなんだからいつまで経っても成績が上がらないんだ。
進研ゼミやってみろよ。部活も勉強も恋愛もなんでもうまくいくぞ」
猪夫「そうだ、進研ゼミやってみろよ」
蛇夫「猪夫、お前はパン買ってこい」
そして次の月の練習試合。
竜夫「進研ゼミやったぞ!絶対勝つぞ!!」
蛇夫「おー!勝つぞ!」
鼠夫「勝つぞ!」
猪夫「勝つるぞ!」
虎夫(会計係)「硬いぞ!!」
犬夫(渉外係)「かかかか!」
羊夫(未来係)「カブトムシ!」
兎夫(本棚係)「ツリガネムシ!」
牛夫(心配係)「ゾウリムシ!」
馬夫(フナムシ係)「カチューシャ!」
鳥夫(ホーミー係)「カトゥーン!」
猿夫(皆さん目をつぶってください。猪夫の部費を盗った人は誰ですか。正直に手をあげてください。係)「片栗粉!」
進研ゼミのおかげで、今回は12人集まった。
しかしサッカーは11人でやるスポーツなので、1人余る。誰かが補欠だ。
協議の結果、じゃんけんで「補欠を指名する人」を決めようということになった。
「じゃんけんぽん!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あっ……」
その瞬間に出されていた手は、グーとパーの2種類だけだった。
パーを出していたのは猪夫と蛇夫、そして竜夫の3人だった。
3人は2回戦を行い、最終的に勝利したのは猪夫(パシリ)だった。
猪夫「では俺が今から補欠を指名する。補欠は……」
蛇夫「猪夫、腹減ったからパン買ってこい。全員分な」
猪夫が補欠となった。
試合が始まった。
竜夫と蛇夫のツートップで、ゴールキーパーは牛夫だ。
中盤はなんかごちゃごちゃしており、右のほうに偏りがちにも見えるが、またある角度から見れば左のほうに偏っているようにも見えた。真上から見ると、全員が地面にめりこんでいるように見えた。不思議なフォーメーションである。
こうして仁狂高校のサッカー部は初めてまともに試合をすることに成功した。
結果は、3-0で仁狂高校の勝利である。
1点目は、相手校のケアレスミスだった。
相手キーパーが突然チームに叛旗を翻し、自軍ゴールにボールを投げつけたのである。
日頃から鬱憤が溜まっていたらしい。キーパーは交代となった。
2点目は、コンビネーション練習が生きた得点だった。
犬夫のパスから竜夫がドリブルで無理やり中央をこじ開け、その動きによってできたスペースに飛び込んだ鳥夫と猿夫がフェイントとなり、その裏です ごろくをしていた鼠夫と兎夫と虎夫が腹痛を訴えたのを皮切りに、ゴールキーパーの牛夫、フナムシ係の馬夫、未来係の羊夫が次々と号泣し、一時騒然となった フィールドに猪夫が戻ってきて「パン買ってきましたー!」と叫んだ瞬間、黒柳徹子っぽい声がどこからともなく聴こえてきた。
シュートは蛇夫が足で蹴って入れた。
3点目は、奇跡だった。
竜夫が日々練習を積んできた、「銀閣シュート」が決まったのである。
銀閣シュートは、ゴールに入り、ゴールネットを突き破り、後ろのフェンスを突き破り、
近所の家を突き破り、白銀のゲレンデに激突しそれを砕き、
雪崩を引き起こしつつもさらに飛び、新幹線を追い抜き、
酔っ払って歩道に倒れていた中年男性の財布をかすめとり、
コンビニに押し入って、現金3万円を脅し取り、
銀行を襲撃して36時間立てこもり、
静丘県のある市バスを乗っ取り、そのまま広嶋県まで走行し、
途中で現金輸送車を襲い、
奪った金を全て競馬に使いこみ、
あっという間に一文無しになり、
借金生活を始め、
妻子に暴力を振るうようになり、
離婚し、
また犯罪に走るも、
窃盗の腕前は無残なほどに落ちており、即行で逮捕され、
前科もすべて露呈し、
懲役が決定し、
そんな自分に嫌気がさし、
改心して更生し、
出所して社会復帰を果たし、
NPO活動に力を入れて長年に渡り精力的に活動し、
89歳の春に大往生を遂げた。
仁狂高校のサッカー部の伝説はまだ始まったばかりだ!
進研ゼミもよろしくね!
竜夫「やっぱり、人数が少ないと思うんだよ……12人いるんだから、全員来ればたぶんもっとまともな試合になるよ」
蛇夫「そうかな。俺は、実力不足だと思うけど」
鼠夫「俺も実力不足だと思うな。もっと練習しよう」
そして次の月の練習試合。
竜夫「勝つぞ!!」
猪夫(パシリ)「勝つぞーーー!」
当日は2人しか来なかった。
始まってみたら、やっぱり駄目だった。
思いついて、2人でキーパーをやってみたが、駄目だった。
試合が終わったあとに、蛇夫が来た。もちろん駄目だった。
3人は反省会を開いた。
竜夫「練習したのに駄目だったな……。やっぱり、人数が少ないのが敗因だ。
練習ではうまくできてるんだから、全員来ればきっといけるって」
蛇夫「竜夫、お前はそんなんだからいつまで経っても成績が上がらないんだ。
進研ゼミやってみろよ。部活も勉強も恋愛もなんでもうまくいくぞ」
猪夫「そうだ、進研ゼミやってみろよ」
蛇夫「猪夫、お前はパン買ってこい」
そして次の月の練習試合。
竜夫「進研ゼミやったぞ!絶対勝つぞ!!」
蛇夫「おー!勝つぞ!」
鼠夫「勝つぞ!」
猪夫「勝つるぞ!」
虎夫(会計係)「硬いぞ!!」
犬夫(渉外係)「かかかか!」
羊夫(未来係)「カブトムシ!」
兎夫(本棚係)「ツリガネムシ!」
牛夫(心配係)「ゾウリムシ!」
馬夫(フナムシ係)「カチューシャ!」
鳥夫(ホーミー係)「カトゥーン!」
猿夫(皆さん目をつぶってください。猪夫の部費を盗った人は誰ですか。正直に手をあげてください。係)「片栗粉!」
進研ゼミのおかげで、今回は12人集まった。
しかしサッカーは11人でやるスポーツなので、1人余る。誰かが補欠だ。
協議の結果、じゃんけんで「補欠を指名する人」を決めようということになった。
「じゃんけんぽん!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あっ……」
その瞬間に出されていた手は、グーとパーの2種類だけだった。
パーを出していたのは猪夫と蛇夫、そして竜夫の3人だった。
3人は2回戦を行い、最終的に勝利したのは猪夫(パシリ)だった。
猪夫「では俺が今から補欠を指名する。補欠は……」
蛇夫「猪夫、腹減ったからパン買ってこい。全員分な」
猪夫が補欠となった。
試合が始まった。
竜夫と蛇夫のツートップで、ゴールキーパーは牛夫だ。
中盤はなんかごちゃごちゃしており、右のほうに偏りがちにも見えるが、またある角度から見れば左のほうに偏っているようにも見えた。真上から見ると、全員が地面にめりこんでいるように見えた。不思議なフォーメーションである。
こうして仁狂高校のサッカー部は初めてまともに試合をすることに成功した。
結果は、3-0で仁狂高校の勝利である。
1点目は、相手校のケアレスミスだった。
相手キーパーが突然チームに叛旗を翻し、自軍ゴールにボールを投げつけたのである。
日頃から鬱憤が溜まっていたらしい。キーパーは交代となった。
2点目は、コンビネーション練習が生きた得点だった。
犬夫のパスから竜夫がドリブルで無理やり中央をこじ開け、その動きによってできたスペースに飛び込んだ鳥夫と猿夫がフェイントとなり、その裏です ごろくをしていた鼠夫と兎夫と虎夫が腹痛を訴えたのを皮切りに、ゴールキーパーの牛夫、フナムシ係の馬夫、未来係の羊夫が次々と号泣し、一時騒然となった フィールドに猪夫が戻ってきて「パン買ってきましたー!」と叫んだ瞬間、黒柳徹子っぽい声がどこからともなく聴こえてきた。
シュートは蛇夫が足で蹴って入れた。
3点目は、奇跡だった。
竜夫が日々練習を積んできた、「銀閣シュート」が決まったのである。
銀閣シュートは、ゴールに入り、ゴールネットを突き破り、後ろのフェンスを突き破り、
近所の家を突き破り、白銀のゲレンデに激突しそれを砕き、
雪崩を引き起こしつつもさらに飛び、新幹線を追い抜き、
酔っ払って歩道に倒れていた中年男性の財布をかすめとり、
コンビニに押し入って、現金3万円を脅し取り、
銀行を襲撃して36時間立てこもり、
静丘県のある市バスを乗っ取り、そのまま広嶋県まで走行し、
途中で現金輸送車を襲い、
奪った金を全て競馬に使いこみ、
あっという間に一文無しになり、
借金生活を始め、
妻子に暴力を振るうようになり、
離婚し、
また犯罪に走るも、
窃盗の腕前は無残なほどに落ちており、即行で逮捕され、
前科もすべて露呈し、
懲役が決定し、
そんな自分に嫌気がさし、
改心して更生し、
出所して社会復帰を果たし、
NPO活動に力を入れて長年に渡り精力的に活動し、
89歳の春に大往生を遂げた。
仁狂高校のサッカー部の伝説はまだ始まったばかりだ!
進研ゼミもよろしくね!
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