猛獣研究家 因幡ひこまさがゆく 2 2008/10/11 (Sat)

前回までのあらすじ

因幡が無限島に降立ってから１ヶ月が経過していた。目的のデガゴンもでかいくせに一向に姿を見せる気配が無い。
島に自生するあんドーナツを食べて飢えを凌いでいたが、もう限界だった。

因幡「だめだ・・・肉が食べたい・・・。」

ウッハー「コンデンエイネンシザイホウ！」
（猛獣狩りをして肉を手に入れましょう！）

因幡「しかし、どうやって？」

ウッハー「ガガンボ。」
（私にお任せください。）

ウッハーさんは現地語で話すが、因幡は全世界の言語をマスターした人ののどぼとけを丹念に観察したため、どんな言語でも解することができる。

以降ウッハーさんの言葉は翻訳して記す。


ウッハー「猛獣狩りの基本はたった４つです。これさえ押さえればイナバにも狩れます。
１、音を立てない
２、一撃で仕留める
３、命に感謝する
４、諦めも肝心
わかりましたか。」

因幡「分かったけど、私には無理なんじゃないかな・・・」

ウッハー「では、ライフルは扱えますか？」

因幡「日本人なので、銃を扱ったことは無いんです。」

ウッハー「なんだてめぇ。何様のつもりでこの島に来たんだよ。」

因幡「すいません・・・」


ウッハー「しょうがない。俺が狩ってやるから、お前は俺に金をよこせ。
これで商談成立だな。」


つづく。